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クリス・セールが着用拒否したWソックスの襟付きユニフォームとは?

昨2016年、MLB・ホワイトソックスでは試合前に選手が当日着用のユニフォームを切り刻んでしまうという前代未聞の事件がありました。事件を起こした選手は、よっぽどそのユニフォームが気に入らなかったようですが、一体、どんなユニフォームだったのでしょうか?

クラブハウスで突如発生した試合前の珍事件

7月23日、ホワイトソックスの本拠地・USセルラーフィールドで行われたホワイトソックス対タイガース戦。事件は試合前のクラブハウス内で発生しました。犯人は、先発登板が予定されていたエース左腕のクリス・セール投手。


この日は1976年時の復刻ユニフォームが着用される予定でした。騒動は、セールが「着心地が悪い」という理由で復刻ユニフォームの着用を拒否したことからはじまります。球団はセールの訴えを却下し、先発登板を取り下げて強制帰宅を命じるという厳しい処置を取りました。登板を剥奪されたセールは激高し、復刻ユニフォームをナイフでボロボロしてしまった……というのが、前代未聞の事件の概要です。

球団は試合開始直前になってセールの登板回避を発表。理由もすぐに明らかとなって報じられ、セールの暴挙は当日のうちに多くの野球ファンに知れ渡ることになりました。

着用拒否された1976年時の「襟付き」ユニフォーム

それでは、早速問題のユニフォームがどんなものだったのか紹介していきたいところですが、まずは現行のユニフォームも確認しておきましょう。現在ホワイトソックスは、白地に黒のピンストライプ・黒・グレーの三種類のユニフォームを着用しています。




そして、こちらが問題の1976年時のユニフォーム。確かに、一見して普通の野球ユニフォームとは違う独特な形とデザインをしていることがわかります。現行のものとは全く違うユニフォームですね。



大きな襟、ざっくり開いた胸元、シャツを外に出すスタイル。この斬新なデザインは、ホワイトソックスの当時のオーナーが、注目を集めて観客動員を増やす策のひとつとして考案したそうです。さらに夏になると、なんと下がハーフパンツになることもありました。




ハーフパンツタイプのユニフォームというと、女子ソフトボールのイメージが強いですよね。プロ野球では、おそらくこのホワイトソックスしか例がないと思いますし、そもそもルール的にOKだということが驚きではないでしょうか。当時の評判はというと、選手からの不満の声が大きくて長続きしなかったそうです。今回着用されるはずだった復刻ユニフォームもロングパンツタイプのものになります。

また、結局今年は襟付きユニフォームの復刻はなくなってしまったのですが、調べてみると前年の2015年にも復刻は行われていました。こちらがその試合の様子で、セール投手の登板はなく、なにごともなく試合は行われたようです。



こうして見ると、やっぱり素材は現代のものを使っているようですし、セールが言う「着心地が悪い」というのはあまりなさそうな気もします。実際は、単にデザイン等が気に入らなかっただけなのかもしれませんね。その気持ちは、わからなくもないですが……。

試合では代わりに1983年モデルの復刻ユニフォームを着用

2016年7月23日の試合前に話を戻すと、セールは自分のユニフォームだけでなく、チームメイトの分まで何枚か切り刻んでしまったため、1976年モデルの復刻ユニフォームは十分に揃わなくなってしまいました。代わりに1983年モデルの復刻ユニフォームが着用されたのですが、このユニフォームもなかなかおもしろいデザインをしているので紹介させていただきます。



直線的なラインのチームロゴがサッカーのユニフォームのような雰囲気があって、野球のユニフォームらしくないデザインです。これはこれでかっこいいのではないでしょうか。ただ、ストッキングが「レッド」なのは、やっぱりレッドソックスがあるだけにどうなのだろうかとも思います。ついでに最近のホワイトソックスの復刻ユニフォームをもうひとつ紹介しておくと、ストッキングだけでなく全体が「レッド」のものもありました。


1972年時のユニフォームです。ホワイトソックスはチーム誕生が1901年と歴史のある球団なのですが、同じく老舗球団で長い間ほとんどユニフォームのデザインが変わらないヤンキースやレッドソックスなんかと比べると、けっこうせわしなくデザインを変えてきているのですね。

セールは出場停止・罰金処分に、事件後は成績が伸び悩む


セールが起こした珍事件から、ホワイトソックスの珍ユニフォームを紹介してみました。最後に、事件後のことにも少し触れておこうと思います。球団からはもちろん処分があり、その内容は出場停止5日間と罰金が1万2700ドル(約140万円)というものでした。ただ事件後のセールは処分のことよりも、試合の方で苦しい思いをするようになります。

事件があった7月23日までの成績が14勝3敗だったのに対し、事件後は3勝7敗と大幅にペースダウン。防御率は両期間とも3点台であまり変わらず、ピッチング自体はいいものを続けていたのですが、急に勝ち星が伸びなくなってしまったのです。数字をみてみると、メジャーでよくある「◯◯の呪い」ではなないですけど「バチがあたった」とも言いたくなってしまいます。

セールの真意はどうであれ、神聖なユニフォームを切り刻むというのは球団と過去にプレーした先輩、それから野球そのものを侮辱することにほかなりません。そんなことをする人はまず他にいないでしょうが、野球が好きならば、ユニフォーム・道具は大切に扱っていきたいですね。

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