バスケットボールのユニフォームはなぜノースリーブなのか
バスケユニフォームが他のスポーツのユニフォームと大きく違う点といえば、やっぱり袖がないことですよね。
袖がないことがバスケユニフォームらしさを感じさせてくれますし、バスケユニフォームと一目でわかる視覚的特徴を作り出しています。
ではなぜバスケユニフォームには袖がないのでしょうか?
その理由は諸説ありますが、バスケットボールは基本的に屋内で行うスポーツであることが大きく関係していると言われています。
遊びで草バスケを楽しむ人などは屋外でプレイする場合も多いと思いますが、正式な試合はほとんどの場合屋内で行われます。
屋内であれば日よけを気にする必要はありませんし、体育館は室内温度の調整が可能ですので、寒さもそれほど気にしなくても大丈夫。
それに加えてバスケでは腕を振り上げる動作が多いので、自然と袖はなくされたと言われています。
袖を引っ張られるファールを防止する意味もあるという説もあるようです。
陸上競技も袖のないウェアを着用しますがこちらは空気抵抗を低くするという目的が大きいようです。
最近出現した半袖のユニフォーム
そういった過程を経て袖のなくなったバスケユニフォームですが、最近NBAでは半袖のユニフォームを採用しているチームがぽつぽつと出てきて話題になっています。
ゴールデンステート・ウォリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズなどが正式に採用を始めており、オールスターでも半袖のバスケユニフォームが着用されましたよね。
なぜ半袖を採用しはじめたのかは不明なのですが、まるでサッカーのユニフォームみたいでオシャレはオシャレなのですが、バスケらしさはあまりないという声も多く聞かれます。
でも普段着としてはタンクトップよりも半袖の方が着やすいというのはあるので、ユニフォームの売り上げ的には半袖の方が良いのかもしれませんね。
半袖を引き裂いたレブロンジェームス
ではプレイのしやすさはどうなのでしょうか?普通に想像すると、どう考えても袖なしの方が快適にプレイできそうな気はしますよね。
袖があることでちょっとでも生地がシュートの時などにひっかかたり、実際引っかからなくてもそういう気がしそうというのは簡単に想像がつきます。
実際にその想像が事実であることを証明した事件が2015年におこりました。
この日半袖のユニフォームを着てプレイしていたキャバリアーズのレブロン・ジェームスがシュートを立て続けにミスした後に、原因はその袖にあるとしてユニフォームの袖を引き裂いたのです。
「言い訳する気はないが、袖つきのユニフォームは嫌いだよ。シュートのたびに腕を下に引っ張られる。シュートを打つ時にウェアに余裕がないというのは良くない」と試合後、レブロンはコメントしました。
確かにその袖を引き裂いた後ではシュートの成功率は飛躍的に成功したため、心理的なものも含めてこの場合は袖は悪い影響をしていたと言えるかもしれません。
NBAで半袖のユニフォームが定着できるかどうかはまだ不透明な状態ですが、批判の声も数多く、道のりはなかなか険しいようです。