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NBA バスケユニフォームの襟の形 | 前編
新しいデザイン―「括弧」型―
さて、最近はUネックともVネックとも言いがたいデザインが現れ始めました。こんな襟のユニフォームがあることにお気づきでしょうか。
少し幅広の襟で、上半分と下半分で曲線の傾斜が異なり、胸元の縁取りが矢印のように大きく突き出ています。アメリカのファンの中にはこのデザインを「括弧(ブラケット)」と呼ぶ人もいるようです。まるで { を90度回転させたような形だからでしょうか。
採用しているのは数チームだけですが、独特の雰囲気がありますね。
最近の新しい流行―ウォリアーズの襟―
さて、最近になって急に増えだした襟の形があります。その数はまだVネックよりは少ないのですが、一躍史上有数の強豪チームに上り詰めたゴールデンステート・ウォリアーズのユニフォームに採用されていることから、注目度が俄然高くなっています。
まるで大文字のYを描くような襟元。しかし、そのラインは直線ではありません。ゆるやかなカーブを描いている。まるでネックレスでもつけているかのよう。何ネックと呼べばいいのかわかりませんが、最近の新しい流行であることは間違いありません。
ウォリアーズやインディアナ・ペイサーズのように縁取りがはっきりしているデザインはインパクトがとても強いですね。でも、実は以下のようなデザインも襟の形としては同じなのです。
だからこれらのユニフォームの襟も作りとしてはウォリアーズと同じ。縁取りのデザインが違うのですね。
縁取りが極めて細いと印象はまるで異なりますね。縁取りは襟の切り込み部分だけにとどまり、胸元に細い横のラインを引くことで、そこにアクセントが加わります。
さて、このデザインに名前があればいいのですが、一部のファンはこれをWishbone(ウィッシュボーン)と呼んでいるようです。正式な呼び名かどうかはわかりません。ウィッシュボーンとは鳥の叉骨のこと。と言われても、鳥の叉骨なんて見たことがない人が大半ですよね。いまいちイメージがわかないかもしれません。Wikipediaにはこのような画像が載っていましたので紹介します。
鳥のこのあたりの骨のようです。
骨を斜めからみるとこんな感じです。
こうやって見てみると確かに似ていますね。
これからはVネックにかわって「ウィッシュボーン」デザインが主流になっていくのかもしれません。
NBAのユニフォームはこれからも新しいデザインを生み出していくことでしょう。今年も期間限定のサードユニフォームが随時発表されています。NBA選手の鮮やかなプレーとともに襟元のデザインの変化にも注目してみてはいかがでしょうか。
ページビジュアル wikipedia より