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NBA バスケユニフォームのフォント 各チームの特徴 | 中編
文字の配置にもこだわりがある
これまでは文字のフォントを見てきました。最後にそれらの文字をどう配置するのかについて見ていきましょう。主に真横にストレートに並べるもの、アーチ状になっているもの、右上がりになっているものの三種類に分けることができます。
最近のNBAユニフォームのデザインでは真横に文字を並べることが多くなってきました。
ダラス・マーベリックスの胸のチーム名は真横に一直線。なお、背中の選手名はゆるやかなアーチを描いています。ロケッツやクリッパーズも同じく真横ですね。
さて、文字の配置で最も多いのがアーチ状です。少し変わっているのはホーネッツのユニフォーム。
一見するとストレートのように見えますが、緩やかなアーチを描いています。アーチのカーブとしてはこれくらいが標準的ですね。
トロント・ラプターズの今年のユニフォームはアーチというか半円です。ラプターズの場合は文字が小さめで文字間隔が離れているのも個性的ですね。軽やかさと躍動感を感じます。
さて、昔はときおり見ることができた右上がりの文字配置は、いまではめっきり少なくなってしまいました。今年のクリスマスユニフォームや昨年までのクリッパーズのユニフォームには採用されていましたが、現在は少数派に。
フェニックス・サンズのユニフォームは現在でも左から右に文字が上っていくようなデザインを保っています。若いチームが右上がりに調子を上げていくような感じで好感が持てますね。
ユニフォーム上に見えるフォントの見分け方を事細かに見てきました。ボストン・セルティックスのようにクラシカルなフォントが良いのか、個性的でモダンなフォントが良いのかは好みが分かれることでしょう。ワシントン・ウィザーズのように全部小文字を使ったり、ニューオーリンズ・ペリカンズのように胸のチーム名より背中の選手名を大きくするデザインを採用したりすることは、ちょっとした冒険かもしれません。
しかし、どのフォントも、チームカラーやプレースタイルなどを慎重に検討した上で採用されているのは間違いありません。これを機に、バスケットユニフォームの胸や背中に書かれる文字にどのようなメッセージが込められているのか、考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
最後に写真を一枚。双子の兄弟マーカス・モリス(ピストンズ)とマーキーフ・モリス(ウィザーズ)です。チームが異なるとフォントも違うことがよく分かるのではないでしょうか。
ページビジュアル wikipedia より